避暑に最適「始皇帝と大兵馬俑」2016年07月07日 15:16

中之島の国立国際美術館の地下に降りる構造ががこれほど活かされた展覧会は初めてだ。
酷暑から逃れてエレベーターを降りていくと冷っとした風がたちまちに現実から逃避させる。
まるで洞窟に入ったように思わせる展示空間。
豪華な玉胸飾りに見惚れ、精密な鼎・釜・壺や武具や瓦に秘められた計りしれぬ時間に溜息、
はたまたインフラ水道管に感嘆する。
あのぎっしり詰まった兵馬俑の群団を想いながらもう一階エレベーターを降りて行く。
えぇ、少ないなぁ!そりゃそうだ、あれは発掘現場だもの。
「将軍俑」「軍史俑」「歩兵俑」「立射俑」「蹲射俑」「騎兵俑」「軍馬」「御者俑」「馬丁俑」「 雑技俑」
それに始皇帝の先導車の銅馬車軍団。
あの莫大な兵馬俑の中からセレクトにセレクトを重ねたことだろう。
何よりもそのリアリズムに感嘆させれた。一人一人、一物一物の存在がひしひしと伝わってくるのだ。
あの 8000体の人物が実際の人間に即して作られている、なんて思うだけで気が遠くなってくる。
そのスケール、その執念、人間の何がなせるのだろうか?

奏は元々山間で農耕と牧畜を営む小さな国で会った。
国が滅ぶと、使用された文物は流出し、奏で再利用されたとか、人材もしかりであったとか、
そして西や北の異文化を吸収していったとか、そして巨大帝国になった。
その巨大帝国の権力者はやがて神になった?
壁画の馬車に車輪が描かれていないのは神秘の存在であった始皇帝を表しているとか。
酷暑の土佐堀川を眺めていると兵馬俑が軍団を成して流れていく、、、

菅井さんと元永さんの真夏の一本勝負?2016年07月21日 12:39

このところギャラリーに来ると私の細胞の活性度バロメーターがピンとハネ上がります。
それはこの菅井さんと元永さんの作品です。
なんと絶妙なコンビネーションでしょうか!私は見る度に惚れ込んでいくのです。
このあっけらかんとしたふてぶてしさ、図太さに。
この共通する感性は KANSAI の風土に根ざすものではないでしょうか?
菅井 さんは1919年、元永さんは 1922 年生れ、お二人ともコテコテの関西訛りのKANSAI人でした。
そしてお二人は世界を舞台に活動されました。私は KANSAIU という風土への探究心が深まるのです。
画家は滅してもその分身の作品は生命を輝かせている、それはここに菅井さんと元永さんがいやはることなのです。
これ程自分のギャラリーに惚れ込んだことは無かった、と思う日々です。

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