正延正俊 in 西宮2015年06月29日 15:30

何年か前にクンストヤマグチでの展覧会を見たが、美術館での本格的な個展は始めてでは。
レクチャーと合わせて久し振りに西宮大谷美術館に行く。
第一室に入るなりアンリー・ミショーのような形態の集積が強い磁力を発してくる。
地味だけどなんと強い引力だろうか?
Gutaiと云えばアクションペインティング、それは外にエネルギーが向かっていくが
これらはそれと反対に内に向う。
白髪一雄、島本昭三、元永定正たちの外に向かうエネルギーは
それと同等のコアへの引力があってこそ成り立つ。それが上前智祐そして正延正俊なのだ。
gutaiとゆう球体はこのエネルギーのバランスで成り立っているのだ。
吉原治良が終生、正延を高く評価しておられた意味が理解できた思いがした。
平井氏のレクチャーでも Gutai の評価や研究は充分ではないと、
このような展覧会でその研究が一段と進展することを願い期待する。

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