マチエールの魅力2015年12月25日 22:14

 
杉全直といえば骨太な亀甲のフォルムの印象が強い、私にとっては。
というのも美術館の常設コーナーはその画家の最も代表的な作品をチョイスしているからなのだ。回顧展をみなければ画家を知ったとは言えない。
たまたま沢山の作品を見る機会を得た。そして改めて<マチエール>という言葉を強く認識させられた。
絵画にとって<マチエール>ってなんだろう?色や形おいても決して作品にはならない。
色や形が<マチエール>として画面に定着することにより絵画がうまれてくるのだ。
文学でいえば言葉に該当するのではないだろうか?文学者は言葉に心血を注ぐ、画家は<マチエール>に全霊を籠める。
杉又直の作品に身直に触れて改めて絵画の絵画であることの意味と魅力を覚えさせられた。

コメント

トラックバック


Copyright 2012- アート・遊 Art U All Rights Reserved
このブログ内の画像および文章の無断複製・転載を禁じます。