<びわこびえんなーれ 2012> その12012年10月12日 11:44

近江商人の本拠地でのビエンナーレ。さすが近代日本の経済を牛耳った近江商人の里、その名残を留める街並や屋敷は恰好のアートの舞台だ。鄙びた島や山村でのビエンナーレとはひとあじ違う趣きがある。
金堂の豪商そして文学者を排出した外村繁邸の庭に舞うのは大和由佳の作品。鷺かな?滋賀に疎開した頃の紫野・近江の野に鷺の舞う美しい風景を思い浮かべる。歌詠みでなくても詞に留めたい想いにさせる風土なのだ。

<びわこびえんなーれ 2012> その22012年10月12日 11:46

すぐ隣の中江準五郎邸、中江一族は戦前に朝鮮半島や中国に20店舗の百貨店を展開した豪商。その二階にはまるで中江家のビジネス精神を表すようなセラッミックの徳常広明作品が触手を伸ばし続けていた。

<びわこびえんなーれ 2012> その32012年10月12日 11:47

さすが豪商の在所の寺々は実に立派だ。都にも退けをとらない風格がある。中でも弘誓寺の造りには圧倒される、その広縁のなんと広大なこと!広縁だけでも何軒かの家が建ちそうだなんて俗気がかすめる。
本堂の前庭では夜の光のイヴェントの舞踏家がリハーサルしていた。飲み込まされそうなこの舞台、戦いだろうと思った。時間があったら観たいものだったが、、、
寺門を出ると堀には錦鯉がこれまた豪勢に泳いでいた。

<びわこびえんなーれ 2012> その42012年10月12日 11:48

近江八幡、これまた近江商人の本拠地、通称・八商は近江商人の士官校である。それとメンソレータム&ヴォーリズ、和洋の建築物の宝庫だ。
その中の一つカネ吉別邸は時間の蓄積を感じさせる佇まい、軋む階段を怖々登ると宇宙ステーション?かな、田中誠人の作品が漆黒に異質の光を放っていた。

<びわこびえんなーれ 2012> その52012年10月12日 11:49

中二階だったかにはまさかアバカノヴィッチと思いしや永井俊平の作品にギョギョッとさせられる。行商する近江商人の連体かな?豪商は近江商人の行脚から始まったのです。

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