MATSUTANI CURRENTS 松谷武判の流れ2015年10月10日 13:42


昨日は西宮大谷記念美術館で松谷展のオープニングパーティが開かれた。
遅れて着いたので制作パフォーマンスは終わっていたが、さすが松谷さんの魅力か会場は大変な人混みで熱気にあふれていた。
展示はタイトルのように初期の日本画の時代から西宮展、具体美術の時代そしてフランス・パリに根を下ろし版画や黒の時代そしてパフォーマンスの現代を一望できるものであった。
特に具体時代は始めて見る作品が多く改めてその魅力に惹きつけられた。モノトーンの時代、その禁欲から迸るような鮮明なカラーの時代、最近作からはまるでビッグバーンのような宇宙の根源さが感じさせられる。
展示のセンスがいいと思った。元お屋敷であった美術館の空間が実に上手く生かされているとおもった。それにこの KANSAIの空気感が作品としっとりしていると思った。
具体の中でも国際的な舞台に身を置いて制作したのは松谷さんだけである。その視野の広さと練れ方は他のメンバーとは特筆されるものであろう。しかし常に関西・西宮と行き来していたことは、日本と決別する覚悟で滞欧した菅井さんとは肌合いの違いを感じる。
松谷さんにとって gutaiは元所属していた画塾であって、今や国際的なアーティスト<松谷武判>としての確かな存在を知らされた展覧会だった。

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